瓦の屋根ってどうやってできるの?【vol.1】 ~瓦の屋根ができるまで現場密着!!~

2023年12月11日月曜日

屋根のこと 瓦のこと

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毎度どうもこんにちは!!!前回の投稿からかなり時間が経ってしまい、気温も一変し朝晩の寒さが身に沁みるようになりました。

そんな今日は!

カタログ「KAWALIFE」の特集ページを新しく作るべく密着した「瓦の施工現場の様子」をお届けします!!



なお、今回はD建設様に撮影許可をいただき、ご協力いただきました。大変、ありがとうございました。仕上がり予想図はこちら👇

2.5寸勾配の屋根ということもあって、緩勾配で2.0寸から使えるタイプ1プラスを使っています。
色は濃い茶色 アンティックブラウンSです。




カタログと両方見てほしいので、カタログにしか載っていない情報、ブログにしか載せない情報を意識しつつ、各工程詳しくお届けしまぁーす!!



瓦の屋根ができるまで!

  • 【ブログ限定】STEP0 瓦屋さんが入る前…
  • STEP1 下葺き
  • STEP2 桟木取り付け
  • STEP3 瓦揚げ
  • STEP4 瓦の取り付け
  • STEP5 仕上げ      ⇒ 完成!!

  • カタログはコチラから見れますよ♪



    さて、早速いきましょー。
    ブログでしか載せない情報を早速・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

    STEP0 瓦屋さんが入る前…



    屋根工事は基礎工事→建て方の後、一番最初に始まる工事です。
    建て方では瓦を載せるための土台となる部分まで作られます。
    👇こんな感じ👇

















    とっても地味な絵面ですが・・・
    見えているのは「野地板」と呼ばれるものです。
    ちなみに裏をこんな感じになっています。(写真を撮り忘れたので、図です。)



    たる木:屋根の傾斜に沿って取り付けられている木材
        60mm×75mmのものを455mm間隔に取り付けるのが一般的です。
    むな木:屋根の頂部に地面に水平についている木材
        105~120mmのものを一本通す感じで取り付けます。
        棟木を屋根の上にあげる棟上げが有名でしょうか?
    野地板:垂木の上に設置する板状の木材
        9〜15mmの厚みのものが一般的で、構造用合板や耐火野地板などいろんな種類がありますが、今回は繊維板が使われています。




    さぁ、やっとこさ瓦屋さんが入り、屋根工事が始まります!

    STEP1 下葺き



    瓦屋さんが入り、まずは下葺き材(ルーフィング)が張られます。
    懐かしき黒板のような色をしているシート状のもので、2次防水材の役目を持ちます。
    この工程は他の屋根材(化粧スレートや金属屋根材)でも同じ作業になります。

    縦重ねが100mmになるように、タッカーという大きなステープラーのような道具でルーフィングを固定します。



    壁際の部分は立ち上げる、ケラバの部分は巻くなど、正規のルールに従って張っていき、野地板が全部隠れたら、作業終了です。

    さぁ、まだまだ作業は続きます。

    STEP2 桟木取り付け




    「桟木」は「サンギ」と読みます。
    瓦を引っかけるために屋根に設置する細長い材料で、厚み15㎜×幅30㎜のものを使います。
    桟木とは言いますが、「木製」であったり「樹脂製」のものもあったりします。今回の現場は樹脂製の桟木ですね。
    桟木は屋根の傾斜に垂直に取り付けられますが、前記の通り「瓦を引っかけるため」のものなので、瓦の働き長さ約280mmピッチに取り付けるため、事前にスミウチし、スミウチした線に沿って取り付けていきます。

    ちなみに、本来は桟木の下に、縦桟(タテザン)と呼ばれるものが入ります。これは軒から棟に垂木ピッチつけるもので、桟木で水がせき止められないよう、水抜きの役割を果たします。
    最近では水抜き付きの桟木がありますので、縦桟を入れることは少なくなってきているのかもしれません。




    ※スミウチ … 墨ツボを使い、まっすぐな目印線を書くこと
            スミを引くと呼ぶこともありますかね?正式名称は知りません。




    さぁ、やっとここまでで準備完了です☆
    いよいよ瓦が出て来ます!!
    が、すみません。疲れたので、瓦の登場は次回に♪


    最後に・・・

    瓦の標準設計施工マニュアル

    鶴弥ホームページでは瓦の標準設計施工マニュアルを掲載しいています。いつでも、どこでも、だれでも!!困りの際、何か気になることがある際にぜひご利用ください。
    ページ数が多いので、ここはどうなの?などコメントいただいても結構です☆


    では、また次回お会いしましょう★



    自己紹介

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    株式会社鶴弥 営業企画部の牧野です。 愛知県半田市に本社を構え、陶器瓦の製造・販売をしています。 家づくりのご参考になる屋根情報を掲載しています。

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