瓦の屋根ってどうやってできるの?【vol.2】 ~瓦の屋根ができるまで現場密着!!~

2023年12月14日木曜日

屋根のこと 瓦のこと

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どうもこんにちは。鶴弥 牧野です。

前回の記事「瓦の屋根ができるまで」の続編、行きます!やっと瓦が出てきますよ★






前回の記事👇 カタログ👇


瓦の屋根ができるまで!

  • 【ブログ限定】STEP0 瓦屋さんが入る前…
  • STEP1 下葺き
  • STEP2 桟木取り付け
  • STEP3 瓦揚げ
  • STEP4 瓦の取り付け
  • STEP5 仕上げ      ⇒ 完成!!



  • 今日は、STEP3 瓦揚げからスタートです。では早速、いってみよー♪


    STEP3 瓦揚げ




    これは瓦揚げが終わったころの様子です。
    STEP2で取り付けた桟木(サンギ)に引っかけるようにズラリとならんだ瓦たち。

    瓦1枚あたり約30センチ角(縦280mm×幅306mm)なので、1㎡の屋根におよそ12枚の瓦が並べられる計算になりますが、
    今回の屋根が91㎡なので、ずらり並んだ約1,100枚の瓦たち。

    屋根の大きさと使う瓦の枚数、作業しやすい位置に、なおかつ作業のじゃまにならない位置に瓦を配置していきます。何でもないような作業ですが、長年の経験がものを言う、瓦職人さんならではの感覚が大事な作業ですね。
    ちなみに、模擬屋根に瓦を揚げ、瓦を並べたことがある私。
    瓦を並べていく中で、揚げた瓦がだいたいじゃまになって、瓦をどけて、瓦並べて、あっ瓦遠いなぁ、って大きく体を左右上下に動かし、無駄な動作がどうしても多くなってしまいます。
    職人さんサマサマですね。いつもありがとうございます。尊敬しています!!

    瓦を揚げるときは「瓦揚げ機」というものを使います。





    さぁ、ここまでで下準備完了です。いよいよ瓦を取り付けていきます。


    STEP4 瓦の取り付け

    一段目の瓦を取り付けていきます。
    軒先1段目は瓦をめくりあげる力がかかりやすい部分かつ防災構造がない部分なので、耐風L釘と釘2本の計3本で留め付けます。


    二段目以降の瓦も取り付けていきます。
    二段目以降は、釘1本で留め付けます。

    あと、切断・加工したことで
    ・釘穴がなくなった瓦 → 釘穴をあけて、釘もしくは銅線で固定
    ・防災構造がなくなった瓦 → 接着剤固定
    って感じで、基本の固定強度(釘1本留め+防災構造)を担保できる方法で、全部の瓦が屋根に固定されていきます。

    STEP5 仕上げ

    桟瓦を全部取り付け終わったら、役瓦の出番です。

    袖部:桟瓦の上にシーラーと呼ばれるスポンジ部材を貼り付けた後、袖瓦をねじ3本(上面1本+側面2本)で取り付けます。
    シーラーは桟瓦と袖瓦の隙間から雨水が浸入するのを防ぐ、第一防波堤の役割を持ちます。第一といったからにはもちろん第二の防波堤も存在していて、STEP2で取り付けた水切り部材がそれにあたります。
    ※今回はRSワイド袖という、土間などを汚す原因となる雨だれを防止する機能が付いたものですが一体袖と呼ばれるタイプのものを使う場合は捨て水切り等は存在しません。
    あくまでもアンダーラップが水の侵入を防ぐものとなります。




    棟部:屋根に棟金具を取り付け、棟金具に棟垂木を取り付け、防水処理(防水テープ+シーラー貼り付け)したのちに冠瓦をねじ1本で取り付けます。

    ※写真なくてすみません。


    そんなこんなで・・・ジャジャジャジャーン!!
    完成です!!



    今回は2回にわたって、瓦が屋根になるまでをご紹介しましたが、みなさん、いかがでしたでしょうか?
    ちなみに今回はとっても単純な片流れ屋根だったので、施工も複雑な箇所がなくサラリの紹介だったので、ここの部位はどうなるの?!など、お気軽にコメントください♪

    出来上がりましたら仕上がり写真も撮影するので、追ってブログでもご紹介しますね♪

    ではまた★

    自己紹介

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    株式会社鶴弥 営業企画部の牧野です。 愛知県半田市に本社を構え、陶器瓦の製造・販売をしています。 家づくりのご参考になる屋根情報を掲載しています。

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